これから保険に入る人に読んで欲しい「生命保険のカラクリ」
保険は人生で2番目に高い買い物
以前、マイホームを買われる方向けに本を紹介しましたが、今日はマイホームに次いで高い買い物と言われる保険に関する本です。
どんな本か?
著者の岩瀬大輔さんはライフネット生命の副社長として立ち上げに参画され、現在は同社の社長をされておられる方です。
ライフネット生命といえば、日本国内では74年ぶりに新しい保険会社として設立された会社で、よくある保険外交員を設けずインターネットのみで営業を行っていたり、保険業界では初めて保険料の原価と手数料の比率を開示した生命保険業界の異端児です。
www.lifenet-seimei.co.jp
そんな岩瀬氏が、保険業界のカラクリを解説するとともに、どういった事を考えて保険に加入するべきかを教えてくれます。
どんな人に読んで欲しいか?
もちろんこれから保険に加入する人もそうなのですが、なんとなく保険に加入してしまった人や保険を見直そうと思っている人にも読んで欲しい本です。
特になんとなく加入してしまった人は恐らく解約しようとすると、「これまでの掛け金が無駄になってしまうので、このまま加入しておいた方が得です。」といった引き止めを受けると思いますが保険内容によります。個人年金などは受取までに解約した場合元本割れするでしょうが、死亡保険の場合は10年定期などになっており、こちらは検討の余地ありです。いずれにせよ更新時期には一度更新し直しの扱いになりますので。
日本の公的医療保険制度は手厚い
民間の保険に加入する上で知っておく必要があるのは日本の公的医療保険制度についてです。
医療費は実質3割負担ですし、高額療養費制度により月の医療費が高額になった場合も約8万円ぐらい(所得によって異なります)までしか払わずに済みます。
ガンになったら多額の医療費が掛かる・・・といった印象をお持ちの方も多いかも知れませんが、上記のような制度により個人で負担する費用は思ったより高くないかも知れません。
とにかくわかりにくい日本の生命保険ですが、抑えるポイントはそう多くありません。
公的医療保険制度についてあまりご存知無い方はまずはこの本で必要最低限の知識を蓄えてから保険相談所に相談してみましょう。
理解されている方はこの本の192ページから数ページを読んで、重要ポイントを再認識するだけでも十分かも知れません。
間違っても保険のお姉さん一人だけの話を聞いて契約しないように。